Shamisenbouzの日記

冷めやすい性格の私が唯一長続きしたのが24歳から始めた三味線。三味線や音楽、たまにはその他の話題について、日々、四苦八苦したり伝えたい気持ちをマイペースに発信していきます。

大正琴のクリーニング

A-ha(アーハ)というノルウェーのバンドの「Take On Me」って曲が好きで、DTMの練習がてら三味線の音をメインにカバーしてみました。

曲中に、大正琴の音を入れてみようと思い、しばらく弾かれずに埃をかぶっていた祖母所有のケースを開けてみると・・・、

 

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近くで見ると、何か得体の知れない卵が産み付けられてるような粒々が・・・(実際は卵じゃないよ!)、キッチャナイ!

糸巻きの金属部分が錆びに錆びきっていました。

一応、このままでも音合わせや演奏は出来ますが、このままケースにしまわれるには、この大正琴さんに失礼だと思い、今回はこの糸巻き部分を中心に、綺麗に自分なりのクリーニングを施してあげることにしました。

 

インターネットで「錆び 落とす」とか何とかで検索すると、クエン酸を溶かした水(お酢でも可)に漬けておくと取れるとあり、手軽だしクエン酸も家にあったのでさっそく試す事に。

しかし問題が!

 

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手前、左から二番目のネジがなかなか固くて抜けないんです。プラスドライバーがダメなら一本溝を作ってマイナスドライバーで、とかで素人なりに工夫したのですが、工作音痴がドライバーで無理矢理グリグリやったせいで、ネジ穴もバカになっちゃった(なめた、というのかな?)し。

 

手持ちの道具ではどうすることもできない。

 

またインターネットで、「ネジ バカになった 取り方」と検索すると、上位のページに“ネジザウルス”という商品を販売するメーカーのサイトが目に留まりました。

 

 

―頭のつぶれたネジってどうやって外すの!?ネジザウルスでつかんで廻すだけではずせます―ですって。

私の欲しかったやつじゃん、というので、ネジザウルスZ PZ-60をさっそく注文しました。

 

三日後、商品が到着。

 

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表面の金属が粉々に剥がれ落ちるばかりで、ネジザウルスでも取れないなと思っていたのですが、回す方向が逆なだけで無事外すことができました。

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ほとんどのネジは錆びてボロボロになっていました。ユニクロ?とかいう柔らかい材質が使われているようです。

 

これからクエン酸の液に漬けて、糸巻きの錆を溶かしていきます。

 

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紙パックの焼酎の底を使用しましたが、あとでもっと液にどっぷり浸したくなったので、容器を小さめのバケツに変更しました。5、6時間は漬けていましたかね・・・。

糸巻きがクエン酸のお風呂に入っている間、錆が液に溶け出していくのを眺めるのは何とも気持ちがいいものでした。

この作業と並行して、楽器のボディ部分を掃除します。

 

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楽器の後ろのネジを外すと、左手で押える鍵盤部分がフタのように外れます。

鍵盤部分は簡単に、埃がたまっていたのをふき取って、上の画像、左に写っている土台の部分を磨いていきます。

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ギターの指板を磨く時に使う、レモンオイルを使います。(画像奥に写っている、黄色い液体の容器がそれ)

まず全体的にしっかりクリーニングシートで汚れを拭き取り、次にオイルで潤いを与えつつ、丁寧に磨いていきます。

心なしか、大正琴さんも嬉しそうな顔つきになっているような・・・。

 

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糸巻きの内側の溝部分に溜まった錆の粉も出来るだけ除去し綺麗にします。

 

糸巻きの錆も取れかかってきたようなので、クエン酸のプールから引きあげます。水洗い後、水分を切ってみると・・・、

 

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錆のせいで金属の先端部分などはボコボコですが、綺麗になったのではないでしょうか?

 

各部分のクリーニングが終わったので、近所の楽器屋で細弦を四本購入、ホームセンターで、腐ってしまったネジと同じ位の大きさのステンレス製ネジを購入後、再度、組み立てていきます。

 

 

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糸巻きの上列左から二つ分はがたつきがあるので、その他の四つに細弦を張りました。赤い線で囲まれている部分は、通常太い弦を二本張るのですが、個人的に太い弦は必要ないので今回は張りませんでした。

 

ギターやウクレレを弾く人は自分で自分の楽器の調弦が出来る事や簡単なメンテナンスをする事が当たり前の世界なのに、三味線や大正琴のサークルに入会している方々の中には、自分で楽器の音を合わせることができない、糸を張り替えることができないなどで、会の先生や出来る人に丸投げしてしまっている人が多く見受けられます。

自分の楽器は自分で音を合わせる、弦の交換が出来るようになる、自分の楽器のどこがいま不調なのか気付いてあげられる。

素人なりにも自分の楽器を自分の手で愛情を持ってメンテナンスするのはとても大事だと思います。気のせいか、その愛情に応えてくれるかのように、楽器は音色で素晴らしい感謝の言葉をかけてくれるように感じます。

やっぱり、しまってばかりいないで、時々ケースから出して、弾いてあげることが一番ですね。

 

冒頭に述べた、カバーしてみた音源は下記に貼っておきます。大正琴の音がどこに混ざっているのか、お耳汚しかもしれませんが、探してみてくださいね。


a-ha Take On Me[shamisen version] 三味線版